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反政府デモの背景に食料価格の高騰~WFP

2011年2月5日 21:37

 国連の世界食糧計画(WFP)は4日、エジプトの反政府デモについて、「食料価格の安定がいかに重要かを警告している」との声明を発表した。

 WFP・シーラン事務局長は声明で、チュニジアやエジプトの反政府デモの背景には、食料価格の高騰や食料確保に対する不安の高まりがあると指摘。また、国連機関が発表した11年1月の世界の食料価格が過去最高となったことに強い懸念を示した。小麦やコーヒーなどの食料価格は、新興国での需要増加や悪天候による不作、投機的な動きにより高騰している。

 シーラン事務局長は「食料の安定供給に向け、真剣に取り組む時が来ている」と強調している。