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鳩山前首相「抑止力は方便」発言を釈明

2011年2月15日 2:21
鳩山前首相「抑止力は方便」発言を釈明

 鳩山前首相は14日、沖縄のメディアらに対して、アメリカ軍普天間基地の県外移設を断念した理由として、「抑止力との言葉を使ったのは方便と言われれば方便だった」と答えた真意について釈明した。

 鳩山氏「(インタビューで)先方から『方便じゃないですか』という言い方をされて、そういうふうに思われても仕方がない部分があると。メディアの方が『それは方便としてですか』と聞かれたもんだから、『あなたがそのようにおっしゃるならば、そのようにとられたかもしれませんね』と。全体のパッケージの中で、(辺野古移設が)動かせないという状況が出てきてしまった。全体としての抑止力という言い方があり得るのかなと思って申し上げた」

 一方、政府・与党が協力を模索している社民党・福島党首は14日、鳩山氏の発言に強く反発している。

 福島氏「私はこのことによって(署名を拒否し)、クビになりました。罷免になりました。沖縄海兵隊は抑止力であるということが全く方便、ウソも方便であったのならば、日米共同声明も閣議決定も、その正当性を前首相が自ら否定されたのだと思います」

 なお、鳩山氏は、日米合意で辺野古としている普天間基地の移設先については「日本が将来どういう安全保障を構築すべきか長期的視点で議論すべきだ」との考えを示している。