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リビアの市民への暴力行為非難~国連安保理

2011年2月23日 20:26

 アメリカ・ニューヨークの国連安全保障理事会は22日、反政府デモが続くリビアでの市民に対する暴力行為を非難するプレス向けの声明を採択した。

 国連安保理は22日、リビア情勢について緊急会合を開き、市民への暴力行為を非難するプレス向け声明を全会一致で採択した。声明では、リビア政府に対し、暴力行為の即時停止を求めている他、対話などを通じて国民の正当な要求に向き合うよう訴えている。また、リビアに滞在する外国人の安全についても深い懸念を示し、リビア政府に対し、彼らの安全を保障するよう求めている。

 リビア・ダバシ国連次席大使は「武器を持たない民衆への虐殺が始まっていると思う。リビア国民を殺すのをやめるよう、本国の政府に呼びかけたい」と述べた。

 プレス向けの声明は、法的拘束力はなく、カダフィ大佐の退陣要求などには踏み込んでいないが、国際社会の懸念を迅速に伝える狙いがあるとみられる。