中東で民主革命や反政府デモが相次ぐ中、中国ではインターネット上で再び、北京や上海などの各都市で民主化を求める集会を開こうという呼びかけが行われている。

　中国では２０日、中東・チュニジアで起きた民主革命にならって「中国でもジャスミン革命を」と、民主化などを求めるデモが呼びかけられた。上海では３人の若者が連行されたが、北京などでは警戒態勢が敷かれ、デモや集会は行われなかった。

　中国当局がネット上の情報統制や民主活動家への監視などを強める中、ネット上で再び、２７日に各地で民主化を求める集会を開こうと呼びかけられた。

　民族問題を抱える新疆ウイグル自治区ウルムチやチベット自治区ラサが新たに加わった他、当局による情報統制を避けようと来月から北京で開かれる、中国の国会にあたる全人代（全国人民代表大会）と、全国人民政治協商会議を表す「両会」を集会の暗号にして情報を広めるように呼びかけている。