×

148遺体のうち身元確認は8人 NZ地震

2011年2月28日 19:09

 ニュージーランドで起きた地震は28日、発生から7日目を迎えた。これまでに収容された遺体148体のうち、身元が確認がされたのは8人にとどまっている。

 クライストチャーチの日本人が被災したとみられるビルの崩壊現場では、救助隊員らは重機ではなく、スコップなどを使って一つ一つがれきを掘り起こしながら救助活動を行っていた。震災発生から150時間以上が経過し、隊員にも疲労と苦悩の色がかなり濃くなっている。

 一方、これまでに収容された遺体148体のうち、身元が確認されたのはわずか8人にとどまっている。これは、ニュージーランド当局が、遺体や遺留品のリスト作成、DNA鑑定など5段階のプロセスを設定して慎重に身元確認を行っているため。

 日本政府は身元確認のため、行方不明となっている語学学校の生徒の家族から身体的特徴などの聞き取り調査を行っていたが、28日までにこれを一通り終えた。また、現場周辺に二次災害のおそれがあり、制限区域となっているため、家族は依然としてビルの崩壊現場を訪れることができていない。その代わりとしてビルの崩壊直前・直後のスライド写真を見るなどしているが、思うように進まない情報収集に疲労も限界に近づいていて、一部では、一旦帰国したいという希望も出始めているという。