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福島第一3号機の冷却作業できず~枝野長官

2011年3月14日 18:01
福島第一3号機の冷却作業できず~枝野長官

 枝野官房長官は14日夕方に開いた会見で、同日昼前に爆発を起こした福島第一原子力発電所3号機について、原子炉を冷やす冷却作業ができていないことを明らかにした。

 枝野官房長官によると、3号機は爆発の後、冷却作業ができてない状態で、さらに2号機についても新たに冷却機能が失われた。2号機は、圧力容器の中の燃料棒を冷やすための水の水位が低下してるという。1号機から3号機の3つの原子炉が、自力での冷却機能を失った形になる。

 水素爆発につながるおそれがある原子炉の内部での圧力上昇などが懸念されるが、圧力などの数値は問題のないレベルで安定しているという。また、速やかに海水の注入による冷却作業を再開できるよう、最大限の努力が行われている最中だと説明している。

 「東京電力」によると、2号機については、14日午後4時34分から海水の注入による冷却作業が始まった。