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福島第一の作業員、被ばく線量限度引き上げ

2011年3月16日 18:03

 東日本大地震による福島第一原発の事故を受けて、厚労省は、この原発の内部で作業にあたる人に限り、一年間に受ける放射線量の限度を現在の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに特例的に引き上げた。

 厚労省によると、緊急作業にあたる作業員に認められる放射線量の限度は年間100ミリシーベルトで、福島第一原発の作業員は15分程度で交代する必要があるが、一人当たりの作業時間を延ばすために、やむを得ない場合に限り、年間250ミリシーベルトに引き上げることを決めた。

 引き上げについて厚労省は、国際放射線防護委員会(ICRP)が「重大事故の際、年間約500ミリシーベルトを超えないようにすべき」と勧告していて、それより低い基準にしたと説明している。