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地上からの放水は計5回 水、建屋内に届く

2011年3月17日 23:03
地上からの放水は計5回 水、建屋内に届く

 防衛省によると、17日、福島第一原子力発電所3号機に向けての地上からの放水は計5回行われた。

 1回目は午後7時35分で、その後、午後7時45分、午後7時53分、午後8時、午後8時7分の計5回行われた。使った放水車は、航空自衛隊・百里基地に所属し、10トンの水を放水できる「AMB-3」が2台、陸上自衛隊に所属し、4トンから5トンの水を放水できる「AMB-1」と「AMB-2」が3台の計5台。このうち、「AMB-3」は、航空機火災用の消防車で、最大80メートルの距離まで水が届く性能を持っている。5台の放水車は17日夜、合計約30トンの水を放水したという。

 この5回の放水について、防衛省では福島第一原発3号機の建屋内に届いていることは、現場で活動した隊員が目視して確認したという。

 自衛隊は18日、17日に引き続き、上空からヘリでの水の投下を最大4機で行う準備を整えているほか、地上からの放水について、17日は5台だったが、最大11台で行う準備を進めている。最終的に実施するかどうかは、「東京電力」や政府が判断するという。

 防衛省では17日、ヘリで上空から水の投下を行った隊員について、放水を行った後、放射線の量を計測したところ1ミリシーベルトを下回る数値しか出ておらず、健康上の問題はないとしている。また、乗組員は防護服を着ていた他、ヘリの内部にはタングステンを敷いて放射能対策を行った。なお、ヘリ及び、乗組員らには着陸後、速やかに除染が行われている。