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福島第一 午前は電力引く作業、放水は午後

2011年3月18日 11:56

 枝野官房長官は18日午前11時前に記者会見し、福島第一原子力発電所について、午前中は外から電力を引く作業に集中し、自衛隊による3号機への放水作業は午後から行う方針を明らかにした。

 枝野長官は、3号機の燃料プールについて「水が入っていることは間違いないと思われるが、確実な情報は得られていない」としている。さらに、自衛隊による3号機への放水に影響を与えない範囲で、東京消防庁による1号機の燃料プールへの放水の準備も進めていることを明らかにした。

 一方、5号機と6号機も温度が上昇しているが、直ちに危険になる状態ではないと述べた。また、放射線量の数値について「全体としては人体に影響を与えるおそれのある大きな数値は示されていない」と述べた。

 自衛隊は一時、17日に引き続き、上空からヘリでの水の投下を行う準備を整えていたが、18日は実施しない方針。防衛省関係者は「18日時点では消防庁と連携して、地上からの放水に集中したほうが効果的と判断した」と話している。