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自衛隊、福島第一原発3号機に計6回放水

2011年3月18日 16:45
自衛隊、福島第一原発3号機に計6回放水

 東日本大地震により深刻な状況に陥っている福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、自衛隊は18日午後、再び放水を行った。

 防衛省などによると、自衛隊による放水は、17日に引き続き、18日午後1時55分に再開され、午後2時38分まで計6回行われた。作業にあたった隊員は約30人で、約40トンの水を積載した自衛隊の消防車6台やアメリカ軍から借り入れた高圧放水車1台が作業にあたった。3号機周辺での放水作業は被ばくする危険性があるため、自衛隊員は、放水により3号機から黒煙が上がると一旦後方に退避して、放射線量を確認した後に放水を再開するなど、作業は慎重に進められた。

 一方、外部からケーブルを引き、電源を回復させる作業が始まった。18日午前から始まったのは1号機、2号機についてで、18日中に作業自体は終える方針。これにより、原子炉の冷却装置などを復旧させたい考え。

 3号機と4号機については、使用済みの燃料が入ったプールの水を冷やす装置を復旧させたい考えで、20日までに作業を終える方針。

 電源が確保されれば、中央制御室の全ての計器類が一度に確認できる他、照明が復旧するため、夜間の作業も行いやすくなるという。