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要介護者のために福祉避難所オープン 宮城

2011年3月18日 22:32
要介護者のために福祉避難所オープン 宮城

 東日本大地震による避難生活が長引く中、高齢者や子供ら「災害弱者」への対応が課題となっている。宮城・石巻市は、介護が必要な高齢者らに向けた「福祉避難所」をオープンした。

 石巻市の稲井中学校の体育館に設けられた福祉避難所では、学校の職員や看護師らが、畳を毛布でくるんで作った即席のベッドなどで受け入れ態勢を整えた。歩くのも難しい入所者のために、移動式のトイレの周りは段ボールで囲む。

 この福祉避難所では、被災者のうち介護の必要がある高齢者ら約120人を受け入れる。しかし、介護にあたるのは石巻市立病院の医師や看護師ら約30人で、一人で複数の入所者を受け持つことになる。

 受け入れる施設はできたものの、電気もガスも通っておらず、スタッフも不足するなど、災害弱者への対応は被災地の大きな課題となっている。