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オバマ大統領が記帳、全面支援の姿勢示す

2011年3月18日 11:08

 東日本大地震を受け、アメリカ・オバマ大統領は17日、ワシントンの日本大使館を訪れて記帳を行い、あらためて日本を全面的に支援する姿勢を示した。

 オバマ大統領は17日、ワシントンの日本大使館に設けられた記帳所を急きょ訪問。大統領は5分にわたって沈痛な面もちで記帳を行った。「アメリカは重要な同盟国が必要とする時には常に支援する準備ができている」「日本が必ず復興し、これまでより強くなると信じている」などと記帳したという。大地震などを受けて、アメリカの大統領が記帳に訪れるのは異例。

 オバマ大統領「厳しい状況の同盟国の日本を、アメリカは全力で支援していく。困難と悲しみに直面する中、日本は孤独ではない」

 一方で、アメリカ政府は、日本にいるアメリカ人の国外への退避を急ピッチで進めている。国防総省は17日、新たに、日本の本州に駐留するアメリカ軍の家族らに対し、自主的な退避を呼びかけた。さらに、有害な放射性物質への懸念が強まっていることから、日本からの直行便が就航する全ての空港で放射線検査を行っている。

 アメリカでは、福島第一原発の事故はスリーマイル島よりも深刻だと不安が広がっている。アメリカ政府は、安全が確認されるまで日本から離れるよう国民に対して呼びかける構え。