福島県の一農場で採取した原乳と茨城県で採取したホウレンソウ６検体で、食品衛生法上の暫定基準値超の放射線量が検出された。放射線が人体に与える影響に詳しい野口邦和博士は「すぐにガンになるリスクが高まるなどの影響はない」と指摘している。

　野口氏「今１回限り、この基準値の何倍か高い牛乳を飲んでも、すぐ将来、ガンになる可能性が高くなるものではない。（放射性物質の付着も）言ってみれば汚れです。これは普通の洗濯と同じで、水で洗えば、洗わないときより落ちます。湯で洗えば、なおさら落ちます」

　また、放射性ヨウ素については、甲状腺が小さい子供の方が、影響が出やすいとしている。

　野口氏「子供に対しては、基準値以下であっても、お父さん・お母さんとしては慎重に低いものを選ぶ対応が求められる。同様のことは、妊婦についても言える」