仙台市は、管轄するすべての地域で停止しているガスの供給を２３日から順次再開させる方針を明らかにした。一方、「東北電力」は宮城県内の電気の完全復旧に半年以上かかるとの見通しを示した。

　仙台市・奥山市長は２１日、ガス局が２３日から順次供給を再開し、１か月から１か月半で大部分の世帯で復旧させる方針を示した。仙台市ガス局では、供給地域の７割をカバーする「港工場」が東日本大地震と津波で被害を受けるなどして、約３６万世帯へのガスの供給を停止していた。しかし、民間のガス会社などの協力により、供給再開の見通しが立ったという。

　一方、東北電力は現在も停電が続く約１４万４０００世帯について、全世帯の復旧には半年以上かかるとの見通しを示した。これは県内世帯の約１割にあたるが、津波などによって変電設備が壊滅したことや道路整備の遅れが出ていることが原因だという。