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IAEA 飯舘村の住民避難の検討を勧告

2011年3月31日 8:30

 IAEA(=国際原子力機関)は30日、福島・飯舘村から住民を避難させる検討をするよう、日本政府に勧告したことを明らかにした。

 IAEAは会見で、飯舘村の土壌サンプルから「IAEAが住民を避難させる基準値」の2倍にあたる高い放射性物質が検出されたと発表。経産省の原子力安全・保安院に対し、30日、住民への避難指示を検討するよう求めたことを明らかにした。飯舘村は福島第一原子力発電所から約40キロに位置し、ごく一部が「屋内退避」指示の半径30キロ圏内だが、村の大半には何の指示も出ていない。

 原子力安全・保安院はIAEAに対し、「見直し作業は常に行っている」と回答しているということで、日本政府の今後の対応が注目される。