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大震災で内定取り消し、20事業所123人

2011年4月2日 0:32
大震災で内定取り消し、20事業所123人

 今春に就職する予定だった学生のうち、少なくとも123人が、東日本大震災の影響で経営が悪化した企業から就職の内定を取り消されていたことがわかった。

 厚労省によると、全国のハローワークには「東北大震災の影響で従業員を雇い続けられない」などの相談が多く寄せられている。このうち、「4月に入社する学生の内定を取り消したい」という相談は先月25日までに288件あった。また、先月31日までに、全国20の事業所で計123人の学生が内定を取り消され、38の事業所で計693人が入社時期を繰り下げられたという。

 内定を取り消された人の約半数は、東京に本社がある企業の内定者だった。東北地方にある工場や支店が被災したことが原因の一つとみられている。

 厚労省では、雇用調整助成金を支給しやすくするなどの対応策を取り、内定を取り消さないよう働きかけている。