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真水積んだ2隻目の輸送船、福島原発に到着

2011年4月2日 18:36
真水積んだ2隻目の輸送船、福島原発に到着

 福島第一原子力発電所では、電源や、水を送り込むポンプの復旧が2日も行われているが、建屋の中の放射線量が依然として高く、作業は難航している。こうした中、大量の真水を積んだ2隻目の船が現地に到着した。

 1号機から3号機では、仮設のポンプを使って原子炉の中の核燃料を冷やすための水を送り込んでいる。このポンプの電源は仮設のディーゼル発電機が使われているが、3日には、安定した外部電源に切り替えることができる見通しとなった。

 2日は、大量の真水を積んだ2隻目のアメリカ軍の輸送船も到着した。水を発電所内のタンクに移す作業が行われている。ただ、主要な電源設備があるタービン建屋の地下には放射線量の高い水が大量にたまったままで作業員が立ち入れず、もともと施設に備わっている電源やポンプを復旧させる作業の大きな妨げとなっている。

 このたまり水は「復水器」と呼ばれる装置に入れられることになっているが、2日は、復水器の中にすでにある水をさらに別のタンクに移して空にする作業が行われる。汚染された水は大量にあるため、タンクとは別に新たな水をためる場所が必要になるとみられている。

 「東京電力」などは、施設内にある廃棄物処理建屋を候補としているが、津波による海水で満たされているため、「メガフロート」と呼ばれる海上に浮かぶ人工の島を「水がめ」とすることを検討している。