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福島第一原発1号機、窒素ガスの注入続く

2011年4月7日 13:57
福島第一原発1号機、窒素ガスの注入続く

 福島第一原子力発電所では、格納容器の中に水素がたまって爆発する危険を避けるために、1号機の格納容器に窒素ガスを注入する作業が続けられている。

 1号機の格納容器には、燃料棒が損傷したり、原子炉に注入した水が放射線で分解されたりして水素がたまっている可能性がある。この水素と酸素が反応して爆発を起こす危険を避けるため、「東京電力」は6日夜、1号機の格納容器に窒素ガスを注入する作業を始め、7日午前1時半過ぎから実際に窒素ガスが入り始めた。当初1台だった注入用の装置を2台に増やし、現在も注入が続いている。注入後から格納容器内の圧力は上がっているが、計画通りのもので、トラブルも起きていないという。注入作業は約6日間かかる見通し。

 一方、2号機の海側にあるピット付近のひび割れから流れ出ていた高濃度の放射性物質を含む汚染水は6日、特殊な薬剤を注入したことで流出が止まった。東京電力は、再び流出することを防ぐため、ひび割れ部分をさらに合成ゴム製の板で塞いだ他、さらに流出ルートに鉄板を入れるなどの対策をとることにしている。

 また、汚染水をためる先として、メガフロートと呼ばれる人工の島をタンク代わりに使う。静岡・清水港から7日昼過ぎに横浜港に到着するが、必要な改造をしてから現地に向かう予定。