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中国・上海で日本食離れが進む

2011年4月7日 7:12
中国・上海で日本食離れが進む

 中国・上海では、福島第一原子力発電所の事故の影響で日本の食材に対する不安感が高まり、日本食離れが深刻化している。

 中国では、日本の食材や日本料理は「おいしくて健康的」というイメージが強く、人気だったが、東日本大震災に伴う福島第一原発の事故の影響もあり、日本の食への安心感が大きく揺らいでいる。上海にある日本食レストランでは、日本からの食材の輸入を取りやめるなどして「食材に問題はない」とアピールしているが、それでも日本食離れが急激に進んでいる。

 ある店のマネジャーは「みんな、今、刺し身など食べません。売り上げは以前より大きく下がりました」と話す。

 海外での過剰とも言える反応は、風評被害の最たるものかもしれない。しかし、抜本的な解決策が示されない限り、日本の農林水産物の輸出市場への影響は、ますます広がることが懸念される。