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福島第一原発、余震の点検で異常確認されず

2011年4月8日 12:59
福島第一原発、余震の点検で異常確認されず

 7日夜に発生した東日本大震災の最大規模の余震で、福島第一原子力発電所では設備の点検が行われたが、異常は確認されていない。

 「東京電力」によると、地震発生当時、福島第一原発では1号機から6号機で計30人以上が作業に当たっていたが、一時避難し、ケガ人はいない。また、今のところ、設備にも異常はないという。1号機で格納容器への窒素の注入が行われているほか、1号機から3号機の原子炉への水の注入も引き続き行われている。

 「東北電力」によると、宮城県の女川原子力発電所では、当時動いていた外部からの電源3系統のうち、2系統が遮断されたが、1つが回復し、現在、原子炉などを冷やす機能は2系統で維持されている。なお、冷却機能に問題はないとみられる。

 経産省の原子力安全・保安院などによると、青森県の東通原子力発電所と青森・六ヶ所村にある「日本原燃」の使用済み核燃料の再処理工場でも、外部からの電源が遮断されたため、冷却する機能を維持するために非常用ディーゼル発電機が緊急に稼働した。現在は、東通原発では一部の外部電源が復旧し、六ヶ所村の燃料再処理工場でも外部からの電源を受け取る準備ができたという。

 新潟県の柏崎刈羽原子力発電所と、茨城県の東海第二原子力発電所には異常は見られないという。