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仮名変換機能発明の対価 東芝に支払い命令

2011年4月8日 20:45
仮名変換機能発明の対価 東芝に支払い命令

 日本語ワープロの仮名変換機能の発明をめぐって、「東芝」元社員が会社側に発明の対価として約3億3000万円の支払いを求めていた裁判で、東京地裁は8日、東芝に643万円の支払いを命じた。

 この裁判は、湘南工科大・天野真家教授が東芝に在職中、日本語ワープロで仮名を入力した際、一度使った漢字に優先的に変換する技術などを発明し、特許を出願したが、発明の対価が適正に支払われなかったと主張し、東芝に約3億3000万円の支払いを求めていたもの。

 8日の判決で東京地裁は、仮名変換機能の発明について「原告は中心的役割を果たした」と認め、東芝に643万円の支払いを命じた。東芝は、「判決を精査し、今後の対応を決定する」とコメントしている。