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東京都知事選、石原慎太郎氏の4選が確実に

2011年4月11日 0:59
東京都知事選、石原慎太郎氏の4選が確実に

 10日に行われた東京都知事選挙で、現職・石原慎太郎氏(78)が4回目の当選を確実にした。石原氏は都民に対し、「防災都市機能を高めて安心して暮らせる社会をつくりたい」と述べた。

 会見で石原氏が話したのは当選の喜びではなく、復興に向かっての都民への呼びかけだった。

 石原氏「まさに国難ですよ。しかし、これを契機に私たちはしっかりと立ち上がってスクラムを組んで、とにかく衰運を押し返そうじゃないですか。東京は力があるから、国のためにささげようじゃないですか。東京は貧乏になったっていいよ、我慢できるよ」

 石原氏は選挙期間中、東日本大震災対策の公務に専念することで現職の安定感をアピールし、中央への強い発言力や抜群の知名度も背景に幅広い支持を獲得した。

 一方、敗れた前宮崎県知事・東国原英夫氏(53)は「私の力量不足、力不足でこういう結果になったこと、非常に残念です。皆さまに本当に申し訳なく思っています。どうもすみませんでした」と述べた。また、外食大手「ワタミ」前会長・渡辺美樹氏(51)は「震災が起きて今、知事が代わることによって東京が混乱するのではと心配されている方が多い」と述べた。

 多くの有権者がこれまでの石原都政を評価した結果となったが、石原氏は原子力発電所を容認する立場を取っていて、原発政策の見直しの声が高まる中、どのような対応をしていくのかが課題となりそうだ。