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被ばく線量の試算値、原発から北西に拡散

2011年4月12日 0:39
被ばく線量の試算値、原発から北西に拡散

 原子力安全委員会は11日、福島第一原子力発電所の事故による放射線の被ばく線量の試算値を発表した。それによると、放射線量の高い地域が原発から北西方向に広がっている。

 原子力安全委員会は、文科省などによる放射線量の測定結果と気象条件などのデータを組み合わせて放射性物質の拡散状況を試算し、放射線量が高くなる地域を地図上に示した。それによると、事故直後から今月5日までの放射線量の積算が、福島第一原発から北西方向の福島・浪江町で10ミリシーベルト、福島県の飯舘村や川俣町などで5ミリから1ミリシーベルトなどと試算されている。

 安全委員会によると、先月15日から16日にかけての水素爆発などで放出された大量の放射性物質が当時の風向きで北西方向に運ばれ、その後、雨が降ったことで放射性物質がこれらの地域の土壌などに沈着したという。