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震災で鉱山からヒ素 住民説明会行われる

2011年4月13日 18:14
震災で鉱山からヒ素 住民説明会行われる

 東日本大震災の影響で宮城・気仙沼市にある閉山した鉱山からヒ素などを含んだ土砂が流出した問題で、13日、周辺住民への説明会が開かれた。住民からは厳しい意見が相次いだ。

 気仙沼市本吉地区にある大谷鉱山では、東日本大震災で液状化が起こり、ヒ素などを含む土砂が流出した。会社側によると、周辺の川の流域で、最大で基準値の4.5倍にあたる一リットルあたり0.45ミリグラムのヒ素が検出されたが、健康に影響はないという。

 「ここでとったものを買わないとなったら、誰が責任を取るのか」-現地説明会では、住民から、飲み水や漁業などへの影響を懸念する意見が相次いだ。

 会社側は、来月末までに土砂の撤去作業を完了し、住民の意見を考慮しながら水質検査や補償について検討するとしている。