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子供は年間10ミリSvを目安に~安全委

2011年4月14日 3:29
子供は年間10ミリSvを目安に~安全委

 福島県内の学校の放射線量の安全基準について、原子力安全委員会は13日、年間の被ばく量が10ミリシーベルトを下回るようにするべきとの見解を示した。

 福島県が今月上旬、県内の20の小学校で土壌に含まれる放射性物質の濃度を測定したところ、川俣町の小学校で土壌一キロあたり5万9000ベクレル、浪江町の小学校で3万9000ベクレルの放射性ヨウ素とセシウムが検出された。他の4つの小学校でも1万ベクレル以上が検出された。

 原子力安全委員会は、校庭で子供が走ると、舞い上がった砂ぼこりを吸い込み、内部被ばくの危険があると指摘。成人より放射線の影響を受けやすい子供については、防護対策の基準である年間20ミリシーベルトの半分にあたる10ミリシーベルトを目安にするべきとの見解を示した。