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米国で管制官の居眠り相次ぎ、政府が対策へ

2011年4月19日 13:36

 アメリカでは、航空管制官の居眠りが相次いで発覚し、政府は勤務体制の見直しなど対応に追われている。

 アメリカでは、今年に入り、航空管制官の勤務中の居眠りが7件発覚している。事態を重く見た運輸省は、これまで勤務と勤務の間を8時間以上空けるよう指示してきたものを9時間以上とするなど、管制官の勤務体制見直しに乗り出した。

 アメリカ連邦航空局・バビット局長は「管制官というのは目立つ仕事で、大きな責任を伴う。プロ意識が欠如した一部の者による居眠りの行為は、決して許されるものではない」と話している。

 さらに、18日からアメリカ連邦航空局幹部が主要空港のある都市を回り、勤務実態の把握に努めるとともに、シフトの順守などを呼びかけている。ただ、専門家からは管制官の居眠りは恒常化しており、「この程度の対応では問題解決につながらない」と批判的な声も上がっている。