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東電が映像公開、3号機でガレキ散乱

2011年4月21日 6:48
東電が映像公開、3号機でガレキ散乱

 福島第一原子力発電所の原子炉建屋の中をロボットが撮影した映像が公開された。3号機では、水素爆発によるものとみられるガレキが散乱しているのが映っている他、2号機では、格納容器の一部が壊れ、大量の蒸気が漏れだしているとみられている。

 映像は、「東京電力」が17日と18日に、1号機から3号機の原子炉建屋内に2台1組のロボットを入れて撮影したもの。3号機では、先月14日の水素爆発によるものとみられるガレキが散乱していて、配電盤の一部が外れている様子もわかる。また、ロボットが奥へと進むと光が見え、大きな機材を運ぶ車両のための二重扉の搬入口が開いているのがわかる。

 一方、2号機では、1号機や3号機と比べて映像が不鮮明。建屋の中の湿度が90%以上と非常に高い状態で、レンズが曇ったということだが、2号機は格納容器の一部が壊れ、大量の蒸気が漏れだしているとみられている。映像は、ロボットが調査を終えて二重扉のドアを閉めるところまで記録されていた。

 東京電力によると、原子炉建屋の中は放射線のレベルが高く、依然として作業員が立ち入れる状態にはないという。