事故米・麦計3800トンが不正流通
農水省によると、去年7月、カビが確認されたコメ82トンを食用米として流通させた神奈川県の「協和精麦」など2社が書類送検された問題について、さらに詳しく調べたところ、約3200トンの別のコメと600トンの麦についても不正に流通されていたことがわかった。
協和精麦などは、03年から08年にカビが確認されたため、飼料用に加工することを条件に、複数の商社が輸入した事故米や麦を飼料向けに加工したかのように台帳を偽装した上、食用として転売していたという。流通された事故米と麦のうち約800トンはみそやしょうゆなどの原料に使用されたことが農水省の調査でわかったが、残りの3000トンについては特定できていないという。
農水省は、これまでに健康被害の報告はないとしている。