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東電社長、震災当日に防衛相指示でUターン

2011年4月26日 12:52
東電社長、震災当日に防衛相指示でUターン

 枝野幸男官房長官は26日朝の会見で、東日本大震災の発生当日、「東京電力」の清水正孝社長が自衛隊機で名古屋から東京に戻ろうとした際、離陸後に北沢俊美防衛相の指示でUターンしていたことを明らかにした。

 枝野長官は「北沢防衛相は被災地の状況を鑑み、被災者救援等のための輸送を最優先すべきと指示した。その結果、東電社長の輸送は行われなかった」と述べた上で、「北沢防衛相の判断は妥当だった」と強調した。

 一方、北沢防衛相は26日朝、今回の自衛隊の対応について「正式な官庁間協力の要請はなく、一部、現地でフライング気味の対応があったかもしれない」と述べている。しかし、結局、清水社長が本店に戻るのは翌日となったことから、福島第一原発事故の初動対応にかかわる問題として、今後、論議を呼びそうだ。