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通告なしに殺害 パキスタンが反発強める

2011年5月6日 7:10

 アメリカが国際テロ組織「アルカイダ」のウサマ・ビンラディン容疑者を潜伏先のパキスタンに通告なしに殺害したことについて、パキスタン側が反発を強めている。

 5日に会見したパキスタン外務省・バシール次官は、事前の通告がなかったことをあらためて強調し、「アメリカの行為は主権を侵すものだ」と非難した。また、アメリカのCIA(中央情報局)・パネッタ長官が、パキスタン政府とビンラディン容疑者との関係に不信感を表したことについて、「誤った主張だ」と反論した。

 この問題をめぐっては、パキスタン軍の司令部も5日、国内で活動するアメリカ軍の人員の削減を要求するなど、パキスタン側が反発を強めている。