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2機同時に離着陸許可、着陸やり直す 福岡

2011年5月10日 23:11

 10日正午頃、福岡空港の管制官が同じ滑走路を使う2機の旅客機に対し、同時に着陸と離陸の許可を出し、一方が着陸をやり直すトラブルがあった。

 国交省によると、福岡空港で10日正午頃、乗客・乗員79人を乗せた「日本エアコミューター」機が管制官の許可を得て着陸しようとしたところ、離陸する準備をしていた「全日空」機が滑走路に進入してきた。異常に気付いた日本エアコミューター機は衝突を避けるために着陸をやり直したが、最も接近した時には、滑走路の手前約5.6キロまで迫っていたという。

 滑走路に進入した全日空機も管制官から離陸の許可を得ていた。

 業務にあたっていた40歳代の男性管制官は「離着陸の許可を誤って2つの航空機に出してしまった」と話しているという。

 国交省の運輸安全委員会は、事故調査官を現地に派遣し、詳しいトラブルの原因を調べることにしている。