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節電啓発相、浜岡停止受け節電協力呼びかけ

2011年5月11日 3:57
節電啓発相、浜岡停止受け節電協力呼びかけ

 「中部電力」が浜岡原子力発電所の全面停止を決めたことで、「東京電力」や「関西電力」など他の電力会社にも影響を与え、電力不足が全国に広がることが懸念されている。こうした状況について、蓮舫節電啓発相は10日、国民にさらなる節電を求めた。

 全国の電力会社は、各エリアで電力が不足した場合などに、電力を融通しあっている。中部電力は、福島第一原発事故により夏に電力不足に陥ることが予想される東京電力に対し、電力を融通している。しかし、中部電力は、浜岡原発を停止させることで電力が不足することが懸念されている。こうした状況から、中部電力は東京電力へ電力を融通できなくなった。

 夏場のピーク時には、中部電力の供給力にほとんど余力がないため、政府は、「関西電力」「中国電力」「四国電力」の各電力会社から中部電力へ電力を融通することを検討している。しかし、電力を送った側まで電力不足に陥ってしまうのではないかという懸念がある。

 夏の電力確保に苦慮していることについて、蓮舫節電啓発相は10日午前の会見で、「電力のお互いの譲り合いができないというリスクを考えた時に、もう少し厳しめに啓発をしなければいけない」と述べ、国民に更なる節電を求めた。