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福島の子供の年間被ばく量、安全基準の半分

2011年5月12日 22:16
福島の子供の年間被ばく量、安全基準の半分

 文科省は12日、福島第一原発事故を受け、福島県の学校で子供が一年間に被ばくする放射線量を計算したところ、最大でも10ミリシーベルト未満と、安全基準の約半分になると発表した。

 文科省は、子供が校庭を制限なく利用できる放射線量の基準を、一時間あたり3.8マイクロシーベルト以下としている。文科省はこの基準を基に、校舎で5時間、校庭で2時間、通学に1時間など、実際の生活に近い条件で子供が一年間に浴びる放射線量を試算した。その結果、被ばく量は最大でも年間9.99ミリシーベルトで、文科省が示した安全基準の年間20ミリシーベルトの半分であることがわかった。

 一方、この試算について、原子力安全委員会は「仮定の条件を重ねすぎている」として、賛成できないという見解を示した。