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4号機、3号機の水素が流れてたまり爆発か

2011年5月16日 11:11
4号機、3号機の水素が流れてたまり爆発か

 「東京電力」は、福島第一原子力発電所の4号機で3月に起きた爆発は、隣の3号機から流れた水素がたまったことによる水素爆発だったとの見方を明らかにした。

 4号機は3月15日に爆発が起きて、建屋が大きく損傷した。これまで、爆発の原因については、燃料プールで発生した水素による水素爆発だったとの見方が出ていた。

 しかし、今回、東京電力があらためて分析した結果、隣の3号機で発生した水素が配管を通して4号機に流れ、建屋内にたまって水素爆発を引き起こした可能性があるとしている。当時、3号機では、原子炉格納容器内の蒸気を排気管を通して外に放出する「ベント」と呼ばれる作業を行ったが、この排気管は4号機にもつながっているため、3号機内で発生していた水素がベント作業の際に4号機にも流れたとみている。