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東電決算、赤字1兆2000億円の見通し

2011年5月20日 11:06
東電決算、赤字1兆2000億円の見通し

 「東京電力」は、20日に発表する今年3月までの1年間の決算で、最終損益が1兆2000億円の赤字と、創業以来最大の赤字に転落する見通し。

 東京電力は、福島第一原子力発電所の原子炉4基を廃炉とするのに約6000億円計上する他、火力発電所の復旧などで特別損失を計上する方針。このため、税金などを引いた最終損益は1兆2000億円の大幅な赤字に転落する見通し。

 また、今年度も賠償金を捻出するため財務状況が悪化することから、リストラ策を打ち出す。具体的には、社員用の保養施設や運動場約30か所全てを売却する他、株式や不動産など資産の売却額は6000億円に上る見通し。さらに、代表権のある8人の役員報酬を全額返上する他、社員の給与を7月から2割カットすることも盛り込む。