子供の線量基準値、撤回を~福島の保護者ら
「私たちの我慢も、もう限界です。被ばく低減策をただちに行うことを決断してください」-福島県の保護者らでつくる団体は23日、学校の屋外活動の目安として定められた、子供の放射線量「年間20ミリシーベルト」の基準を撤回するよう文科省に求めた。
文科省は、子供が校庭を制限なく利用できる放射線量の基準について、年間20ミリシーベルトを前提に、一時間当たり3.8マイクロシーベルト以下と定めている。市民団体側は23日、この基準は高すぎるとして撤回を要請した。その上で、校庭の除染や子供を避難させるための費用の支援などを求めた。
文科省は「年間20ミリシーベルトを浴びてもいいということではない」と説明した上で、「できるだけ浴びる線量を下げるよう努力する」と述べた。