中国・内モンゴル自治区で、炭鉱開発に反対する遊牧民がトラックにひき逃げされて死亡した事件をきっかけに、モンゴル族住民による抗議活動が発生した。

　ロイター通信などによると、内モンゴル自治区で、炭鉱開発に反対する遊牧民が石炭を積んだトラックにはねられて死亡した事件をきっかけに、モンゴル族住民が人権や文化の尊重を求めて大規模な抗議活動を行い、治安部隊と衝突した。アメリカの人権団体によると、この衝突で住民４０人以上が拘束された他、負傷者が出ているという。

　中国では、ウイグル族やチベット族などの少数民族によるデモや治安当局との衝突は多発しているが、モンゴル族住民による抗議活動は異例。中国当局は現地で厳戒態勢を敷き、抗議活動の封じ込めを図っている。