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被災地でも大雨のおそれ 土砂災害に要警戒

2011年5月30日 1:15
被災地でも大雨のおそれ 土砂災害に要警戒

 台風2号は29日午後、温帯低気圧に変わったが、引き続き、広い範囲で暴風や大雨のおそれがある。特に東日本大震災の被災地では、土砂災害や高波にも警戒が必要となっている。

 24時間の雨量は、四国の一部で200ミリを超える大雨となった。そのほか、全国80か所以上で5月の雨量の記録を更新している。また、東日本大震災で液状化の被害が出た千葉・浦安市の住宅地の一部では、地盤が沈下した道路などに降った雨がたまっていた。

 30日午前0時現在、雨雲は東北地方まで大きく広がっている。雲は所々で発達し、1時間に15ミリ前後の強い雨が降っているところもある。30日は東北地方でも大雨になる見込み。30日夜までに予想される雨量は、東北地方で180ミリ、中国地方、近畿地方、北陸地方で120ミリ、東海地方、関東甲信地方で100ミリとなっている。東日本大震災の被災地では、地盤が緩んでいる地域もあり、土砂災害に警戒が必要。

 また、東北地方では太平洋側を中心に風が強く、大しけとなるおそれがある。暴風や高波、高潮による浸水などに注意が必要となっている。