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作業用トンネルの汚染水、水位が急上昇

2011年5月31日 15:34
作業用トンネルの汚染水、水位が急上昇

 30日までの大雨で、福島第一原子力発電所の作業用トンネルの縦穴にたまった高濃度の放射性物質を含む汚染水の水位が大幅に上昇したことがわかった。

 福島第一原発2号機の縦穴では、31日午前7時までの24時間で水位が8.6センチ上昇して地上から39.4センチに、3号機の縦穴では、水位が6.5センチ上昇して地上から29.4センチとなった。

 6月中旬に処理施設が稼働すれば汚染水の量を減らすことはできるが、現在、汚染水の別の建物への移送は中断されたままで、汚染水が縦穴からあふれ出るおそれもある。「東京電力」は、雨は上がったばかりでしばらくは水の流入が続くとみていて、追加の移送先を確保できないかなどを検討することにしている。