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大連立に向け、協議の行方が大きな焦点に

2011年6月6日 12:43
大連立に向け、協議の行方が大きな焦点に

 菅首相が具体的にいつ退陣し、「ポスト菅」が誰なのか。民主党と自民党などとの大連立に向けた協議の行方が大きな焦点となっている。

 枝野官房長官は6日朝の会見で、与野党の協力態勢の構築に期待感を示した。また、菅首相の後任について「菅内閣の官房長官という立場で先の話を言うべきではない」と述べ、コメントを避けた。

 こうした中、菅首相は通常通り公務をこなしている。菅首相は周辺に、退陣までに福島第一原子力発電所からの放射性物質の漏えいを抑える作業や、社会保障と税の一体改革など、目の前の仕事にまい進したい考えを伝えている。

 しかし、野党側は菅首相の今月中の退陣を求めている。自民党幹部は「民主党がちゃんと菅首相の首をとれるのか見極めながら、大島副総裁に仙谷官房副長官との間で水面下の話を進めてもらう」と話している。

 野党側との協議の行方が、菅首相の具体的な退陣時期や「ポスト菅」の行方に大きな影響を与えるのは必至。しかし、連立の期限や東日本大震災以外の部分で政策合意ができるのかなど課題は多く、協議は難航も予想される。