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中国海軍の沖縄沖通過は通常の訓練~中国

2011年6月9日 21:50

 中国海軍の艦艇11隻が8日と9日、相次いで沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過した。過去最大規模の行動だが、中国政府は「通常の訓練だ」と強調している。

 防衛省によると、中国海軍の駆逐艦など8隻が8日、宮古島の北東約100キロの公海上を通過しているのを海上自衛隊の護衛艦が発見した。さらに、9日午前9時頃、別のフリゲート艦3隻が同じ海域を通過しているのをP3C哨戒機が確認した。2日間で11隻が展開するのは過去最大規模となる。

 これについて、中国国防省は9日、「中国海軍の艦艇が6月の中旬から下旬に西太平洋の国際水域で定例の訓練を行う予定だ」と発表した。その上で「年間の計画に基づいたもので、国際法にのっとっている」と強調している。中国外務省の報道官も9日、「中国海軍の通常の訓練であり、特定の国に向けたものではない」と述べ、訓練を正当化した。

 中国海軍は、去年も潜水艦を含む艦艇10隻を沖縄周辺の海域に航行させるなど、活動を活発化させている。