活発な梅雨前線の影響で九州を中心に各地で激しい雨が降り、がけ崩れや浸水の被害が相次いでいる。

　長崎市では、１２日午前９時過ぎまでの１時間に５５ミリの非常に激しい雨が降った。長崎市小瀬戸町では、高さ約８メートルのがけが崩れ、駐車中の無人の軽乗用車の一部が土砂に埋まるなど各地で被害が出ている。ＪＲ長崎本線は、大雨のため、長崎～喜々津で１２日午前９時過ぎから徐行運転を行い、ダイヤに乱れが出ている。

　降り始めからの総雨量は、雲仙岳で３７１．５ミリ、長崎で２７０．５ミリ、諫早・島原で２４５．５ミリなど、長崎県の各地で２００ミリを超えていて、気象台は土砂災害などに警戒を呼びかけている。