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南シナ海領有権めぐり中国への抗議デモ 比

2011年6月16日 22:05

 南シナ海の領有権問題で、中国と周辺国の対立が深まっている。ベトナムに続き、フィリピンでも16日、中国政府の強硬姿勢に抗議するデモが行われた。

 フィリピンの首都・マニラにある中国大使館前には、活動家ら約70人が集まり、「中国は軍事侵攻をやめるべきだ」などとシュプレヒコールを上げた。

 フィリピンにほど近いスプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)の領有権をめぐり、両国には争いがあり、今年3月にはフィリピンの資源探査船が中国の巡視船から妨害行為を受けたとして、中国側に抗議。これに対し、中国側は「許可を得ない資源開発は認められない」と強硬な姿勢を貫いている。フィリピン政府は、スプラトリー諸島周辺の呼び方を「南シナ海」から「西フィリピン海」に変えるなど、反発を強めていた。