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福島第一原発の浄化システム、試運転を再開

2011年6月21日 15:25
福島第一原発の浄化システム、試運転を再開

 福島第一原子力発電所の高濃度の放射性物質を含む汚染水を浄化するシステムは、浄化装置のトラブルが相次いだが、一部を取り換えるなどして、21日正午過ぎから試運転が再開された。

 浄化システムは、最初に油を除去し、セシウムなどの放射性物質を取り除いた後、淡水にして再び原子炉の冷却に使うというもの。アメリカの「キュリオン」社の装置は、放射線量が上がり過ぎたことから一部が取り換えられ、フランスの「アレバ」社の装置は21日朝、ポンプが止まり、調整が行われた。

 調整が一通り終わったことから、「東京電力」は21日正午過ぎから、高濃度の放射性物質を含む汚染水を使った試運転を再開した。流量は毎時50トンと、本格運転と同じ量だという。

 東京電力は、状況を見ながら、場合によっては再度停止させて調整を行い、本格的な運転に移る方針。