×

経産相 IAEAで“原発維持”強調

2011年6月21日 1:06

 福島第一原子力発電所の事故を受け、原子力の安全について話し合うIAEA(=国際原子力機関)の閣僚級会議が20日、オーストリア・ウィーンで始まった。海江田経産相は、事故の経緯や得られた教訓などについて演説し、会見では原子力発電を維持する考えを強調した。

 海江田経産相は、各国から集まった閣僚クラスとして最初にスピーチを行い、原子炉の冷却や放射性物質の拡散防止など、日本が取り組むべき課題について説明した。また、教訓として、責任の所在を明確にするため原子力安全・保安院を経産省から独立させるといった検討を進める考えも表明している。

 海江田経産相はこの場でも、「(停止を決めた浜岡原発の他は)運転中のものは『運転継続』を、検査のため停止中のものは『起動して安全上支障ないこと』を政府として判断している」と述べ、日本の定期検査中の原発の安全を訴えた。

 さらに、記者会見で「世界に貢献している日本経済に急ブレーキはかけられない」と述べ、政府として今後も原子力発電を維持していく考えを強調した。