×

放射性物質濃度、10万分の1以下に~東電

2011年6月25日 2:30
放射性物質濃度、10万分の1以下に~東電

 福島第一原子力発電所で進められている高濃度の放射性物質を含む汚染水の浄化システムの試運転で、放射性物質の濃度が10万分の1程度になり、目標にしていた処理能力を達成した。近く本格運転を始める予定。

 「東京電力」は24日、汚染水浄化システムの試運転を行ったところ、放射性セシウムの濃度が10万分の1以下にまで下がり、目標を達成したと発表した。また、放射性物質を除去した水から塩分を取り除き、淡水にする装置も稼働した。

 東京電力は、処理した水を原子炉の冷却に再利用する「循環注水冷却」を今月中にも始めたいとしている。

 ただし、アメリカの「キュリオン」製の装置は、放射性物質の濃度を10分の1程度にしか減らせなかったことがわかっている。試運転を始めた後、トラブルやミスが続く浄化装置が今後、順調に稼働できるかどうか予断を許さない状態が続いている。