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「平泉」が世界遺産に 国内16件目

2011年6月26日 7:54

 フランス・パリで開かれている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は日本時間26日未明、「平泉の文化遺産」(岩手・平泉町)を世界遺産に登録することを全会一致で決めた。国内の世界遺産としては「小笠原諸島」(東京・小笠原村)に続いて16件目、文化遺産としては12件目となる。

 ユネスコ本部では決定の瞬間、現地入りしていた関係者が喜びに包まれた。

 平泉町・菅原正義町長「本当に待望の世界遺産、本当にうれしく思っています。早く町民にこの思いを伝えたいと思っています」

 岩手・達増拓也県知事「(世界遺産決定を受けて)東日本大震災からの復興を東北全体で進めていくと皆さんに申しました」

 「平泉」は、12世紀に奥州藤原氏が独自の黄金文化を築いた拠点。中尊寺をはじめとする寺院や庭園は仏教の浄土を表すものとして高く評価され、全会一致で世界遺産への登録が決まった。平泉は08年の世界遺産委員会では登録が見送られ、今回が再挑戦だった。

 会場には小笠原村の副村長も姿を見せ、菅原町長と固い握手を交わした。