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1号機原子炉への注水量が一時減少

2011年7月4日 16:31
1号機原子炉への注水量が一時減少

 福島第一原子力発電所で、1号機の原子炉に注入している水の量が一時的に減るトラブルがあった。「東京電力」は、配管にゴミなどが詰まっているおそれもあるとみて調べている。

 福島第一原発では、放射性物質を含む汚染水を浄化して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」が始まっている。1号機では当初、一時間に3.7トン注水していたが、3日夜から原子炉への注水量が徐々に減り、4日午前8時過ぎ、一時間あたりの注水量が3トンに低下したことを知らせる警報が鳴ったという。原子炉の温度に変化はなく、安定した状況が続いている。

 東京電力は、注水量を一時的に2倍に増やして洗浄作業を行った。現在は一時間あたり3.8トンで注水を続けながら、配管にゴミなどが詰まっているおそれもあるとして原因を調べている。