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循環注水冷却の稼働率76% 目標下回る

2011年7月7日 0:49
循環注水冷却の稼働率76% 目標下回る

 福島第一原子力発電所で、放射性物質を含む汚染水を浄化して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」について、「東京電力」は6日、この1週間の稼働率が目標の80%を下回ったと発表した。

 「循環注水冷却」は先月27日から本格運転を始め、汚染水を増やさずに原子炉を冷却する環境がようやく実現した。しかし、システムの柱である汚染水浄化システムのこの1週間の稼働率は76%で、目標としていた80%を下回った。東京電力は、部品の交換頻度などをあらためて検討し、8月以降は稼働率を90%に引き上げたいとしている。

 一方、東京電力は、作業員のために建てた寮の写真を公開した。部屋の広さは約4畳で、エアコンの他に冷蔵庫も備えつけられているという。東京電力は、9月末までに1600人分の寮を建設することにしている。