菅首相は１２日、１１年度第３次補正予算案の編成に向けた準備に入るよう閣僚に指示した。

　政府・与党は今週、国会に提出する１１年度第２次補正予算案を早期に成立させた上で、東日本大震災からの本格的な復興に向けた第３次補正予算案を９月をメドに編成することを目指している。玄葉国家戦略相は、この第３次補正予算案に電力不足に備えた対策を盛り込みたい考えを示した。

　玄葉国家戦略相「（原子力発電所の）再稼働が行われない場合、一つは火力、もう一つは自家発電、そして我慢の節電ではなくて、政策制度誘導というのが非常に大切になるのではないかと考えていて、第３次の補正予算からそういった取り組みを、経済対策としても行っていくべきではないかと思います」

　玄葉国家戦略相は、原発の再稼働に見通しがつかない中で、「ＬＥＤや省エネ控除などエネルギーの構造改革を先行的に実施することが極めて大切になるのではないか」と述べている。